柔道世界大会「グランドスラム東京2022」でのNFT体験をレポート!

2023年1月20日に開催されたVIDEO SALON主催のオンラインセミナー「NFTデジタルトレーディングカードと組み合わせた JUDOボリュメトリックビデオ制作の舞台裏」。セミナーにはXクリエーション株式会社の代表取締役・河上昌浩さん、太陽企画・滝田英哉さん、キャノンマーケティングジャパン株式会社・諏訪翔一さんが登壇。セミナーと柔道国際大会「グランドスラム東京2022」での施策の様子をお届けします。

柔道グランドスラム東京2022でデジタルトレーディングカードの体験を提供

スポーツ庁「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」における柔道の魅力を訴求するプロモーション動画制作で、ボリュメトリックビデオ技術が使われ、さらにNFTを活用したボリュメトリックビデオ版デジタルトレーディングカード「JUDOコレカ」が制作されました。

キヤノン株式会社が持つボリュメトリックビデオ技術を軸に、さまざまなテクノロジーを掛け合わせて活用。柔道の新たな楽しみ方を提供することを目的に、昨年12月に行われた柔道の国際大会「グランドスラム東京2022」に向けてキヤノンマーケティングが企画しました。

Xクリエーション株式会社ではNFT事業サービス「PREMA」を使用しJUDOコレカを手掛けました。大会当日、会場に貼られたポスターからスマホで簡単にNFTトレーディングカードを取得が可能に。入場者は「EVENTカード」に加え、「VOLUMETRICカード」と「JUDOKAカード」全15種類の中から1枚、併せて2枚のNFTトレーディングカードを取得できます。

柔道世界大会「グランドスラム東京2022」でのJUDOコレカ展示の様子とポスター

「選手のレアなデジタルトレーディングカードがもらえる」ということもあり、多くの来場者がJUDOコレカを体験。

グランドスラム東京2022の会場でJUDOコレカを体験した全員に配布された「EVENTカード」には新たな仕掛けも。EVENTカードは会場で取得した段階では裏面は白紙の状態ですが、大会後に金メダルを取った選手のリストに変更されます。リアルの会場での観戦と、デジタルのNFTを横断するスポーツのあたらしい体験として来場者に新鮮な驚きを与えました。

全11種類の「JUDOKAカード」

選手の繰り出す技が3Dで多角から視聴体験可能に

さらに当日会場には、柔道選手の技を自由視点で見ることできるコンテンツ「JUDOオール・ビュー」が体験できるコーナーを設置しました。

左からセミナーの司会者、河上さん、滝田さん、諏訪さん

ボリュメトリックビデオ技術で3Dモデル化したデータを活用し、選手が繰り出す技の決定的なシーンを、さまざまな角度から視聴体験ができます。

また、プロモーション動画は、グランドスラム東京大会の約10日前に公開し、大会期間中に約45万回の再生回数で日本のみならず海外のファンからも注目を浴びた施策となりました。

いつの間にか体験しているということがポイント

今回のJUDOコレカの施策について河上さんはこのように話しました。

「NFTのことをわからなくてもスマホを持っていれば子どもでも体験ができます。ブロックチェーンを使っているとか、暗号通貨での決済ができない人にもそのハードルを下げないと、NFTは社会には広がらないと考えています。できるだけ多くの方にNFTを体験してもらうことが目的です」

これに対し、諏訪さんは、「JUDOコレカのポスターは“NFT”というワードはあえて使っていません。NFTをよく知らない人には怪しいんじゃないのかという印象を抱く人もいるので、いつの間にか触れているという感覚がユーザーに体験をしてもらう大きな価値のひとつだと思っています」

当日会場では、小中高生、大人、高齢者まで幅広い層の人がボリュメトリックビデオコンテンツやJUDOコレカの体験を楽しんでいました。大会を通じて、柔道だけでなく、他のスポーツ大会や各種イベントでも導入できる施策なので、今後カードを取得するために会場に出向くファンやコレクターが増える未来はすぐそこまで来ていると感じました。

Xクリエーション株式会社 https://xcreation.co.jp/

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